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会計

【就職・転職・年収情報あり】大手監査法人について調査した結果まとめ

この記事では大手監査法人(あずさ・新日本・トーマツ・PwCあらた)について様々な視点から調査した結果をまとめてお伝えするもので、以下の内容をお伝えさせていただきます。

主に公認会計士を目指す試験受験生の方向けです。

■大手監査法人共通の話

・初任給

・年収

・昇格

・就職時の年齢

・転職

■各大手監査法人が、それぞれどの業種の監査に強いのか

■各大手監査法人の業績比較

■各大手監査法人の非監査業務の比較

■各大手監査法人の「未来の監査」への取り組みの比較

 

 

この記事の作者

・タイヘー(@taiheiyamazaki

・某大手監査法人所属

・管理職(マネジャー)

 

■大手監査法人共通の話

・初任給

公認会計士試験合格者の初任給は30万円程度で、年収ベースですと500万円程度です。おそらくどの大手監査法人も同じようなものと思われます。

 

・年収

平均年収は992万円です(厚生労働省 賃金構造基本統計調査2017~2019年平均値より)。

一般事業会社の平均年収は2019年度で408万円ですので、その2.4倍となります。

ランク(職責)ごとの年収については次の「昇格」の項でご説明いたします。

 

・昇格

これは私の属する大手監査法人の話になりますのでご了承ください。

私の属する監査法人では以下のようなランク分けになっており、それぞれのランクで年収が決まるような仕組みとなっております。

昇格に関する難しさという面では、マネジャーまでは順調に昇格するイメージですが、シニアマネジャーになるとだいぶ絞られる印象です。

私の属する監査法人では、シニアマネジャーはパートナーの準備期間として位置づけられるため、パートナー候補生のみがシニアマネジャーに昇格することができます。

ですので、単にシニアマネジャーとしての資質を満たせるかだけではなく、将来パートナーとして監査法人全体を引っ張っていける人材なのかということを厳しく見られます。

 

・就職時の年齢

基本的に公認会計士試験の合格者を採用していますので、平均すると公認会計士試験の試験合格者の平均である26歳~27歳程度になります。

 

・転職

公認会計士試験に合格して、監査法人に就職する方で定年まで監査法人に残るというケースは少ないです。大半の方が転職をします。

私は監査法人に10年以上在籍していますが、同期で残っているのは2~3割ぐらいです。

転職先としては、非常にバリエーションに富んでいて、例を挙げると以下になります。

転職先

・一般事業会社の経理 or 経営企画 or 内部監査

・独立開業

・税理士法人

・コンサルティングファーム(M&Aアドバイザリー・事業再生アドバイザリー・企業価値評価 など)

 

■各大手監査法人が、それぞれどの業種の監査に強いのか

このことを把握するために、2019/4/1~2020/3/31に決算期が来る日本企業で、連結売上が2兆円以上の大企業の監査先を調査してみました。

その結果は以下の通りです。

上記結果からわかることは

・あずさは大企業の監査に強い

・「卸売・小売」はトーマツが強い(大手商社を多く顧客にもつ)

・「製造業」はPwCあらたとあずさが強い

でしょうか。

ちなみに、売上TOP10の監査先は以下の通りです。

 

具体的にどの会社をどの監査法人が監査しているかについては、下記Excelダウンロードから確認してみてください。

大手監査法人監査先

 

各大手監査法人の業績比較

各大手監査法人がどのくらい売上を上げているのか、利益率はどのくらいかということについてまとめてみました。

その結果は下記グラフの通りですが、ここから読み取れるのは以下になります。

・新日本は売上横ばい、他3法人(PwCあらた・あずさ・トーマツ)は順調に売上拡大

・売上トップはトーマツ。ただ監査報酬のみに絞ると新日本がトップ

・営業利益率トップはPwCあらた。新日本の営業利益率が最も低い

 

 

■各大手監査法人の非監査業務の比較

監査法人の売上は監査報酬が大きな割合を占めますが、非監査業務も金額増加しています。

非監査業務の中身としてはアドバイザリー業務です。最近ですと、IFRS導入支援、経理部のDX支援・高度化支援、内部監査構築支援など幅広いメニューがあります。

各大手監査法人の監査業務と非監査業務の割合を分析してみました。

その結果は下記グラフの通りですが、ここから読み取れるのは以下になります。

・PwCあらたは、売上の半分程度が非監査業務収入

・非監査業務の割合が次に高いのはトーマツでおよそ3割

・非監査業務の割合が最も低いのは新日本

 

 

 

各大手監査法人の「未来の監査」への取り組みの比較

各大手監査法人とも「未来の監査」への投資を行っており、それを推進する部署を作っていますのでそれについて紹介します。

 

あずさ

2019/7/1に「Digital Innovation部」を設立しています。

「Digital Innovation部」では、監査業務の変革と新たな監査ツール・ソリューションの開発に取り組んでおり、監査事業部への導入を推進しています。

参考:あずさ Digital Audit

新日本

2020/7/1に未来の監査「Smart Audit」実現に向けて「アシュアランスイノベーション本部」を設置しています。

参考:新日本 EY Digital Audit

トーマツ

2019/8/1に監査変革に関わる全てのプロジェクトを主幹・推進する「Audit Innovation部」を設置しています。

参考:トーマツ Audit Innovation

PwCあらた

2020/7に監査業務変革に向けた組織として、「企画管理本部」を立ち上げています。

その中の「アシュアランス・イノベーション&テクノロジー部」ではデジタルツールの開発・導入を推進しています。

参考:PwCあらた 次世代監査への取り組み

 

まとめ

大きくまとめると以下になるかと思います。

・大手監査法人の平均年収は約1,000万円で一般事業会社の2.4倍

・定年まで残る人は少なく、多くは一般事業会社・税理士法人・コンサルへ行くか独立する

・業績は新日本以外の3法人(PwCあらた・あずさ・トーマツ)は右肩上がり

・あずさは大企業の監査に強い

・「卸売・小売」はトーマツが強い(大手商社を多く顧客にもつ)

・「製造業」はPwCあらたとあずさが強い

・各法人とも「未来への監査」の投資を行っている

 

参考になればうれしいです。

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